インターネットショッピングを利用する人が多くなっている昨今、一般家庭におけるダンボール保有率は一昔前に比べると非常に高くなっています。ネットショッピングは、商品を歩いて探し回らずとも大量の選択肢の中から選べますし、モノによっては送料無料である場合もあるため、積極的に利用しているという人も少なくないでしょう。大きな商品はもちろんですが、小さな商品であってもダンボールに梱包されて配送されるケースが多いため、頻繁に購入していると、ダンボールはどんどん家の中に溜まっていきます。 不要な使用済みのダンボールを確実にリサイクルに繋げるため、業者による無料のダンボール回収が全国で実施されています。その甲斐もあってダンボールは紙製品の中でも再利用される割合がとても高くなっています。それぞれの自治体でも定期的に無料のダンボール回収が実施されています。町内会で集積所を設けていることも多いので、自宅が集積所の近所である場合は大きな手間や負担なく気軽に出しやすいでしょう。 また、地元の大手スーパーマーケットなどでもダンボール回収を無料で行っている場合があります。その他にも集積拠点は点在しており、それらがリサイクル率を高める要因となっています。多くの拠点では、不要になった紙製品をそのままコンテナに投入するだけという手軽な仕組みとなっていますので、買い物のついでに簡単に処分できます。中には、ダンボールや新聞紙などを専用の回収ボックスに入れると、その重量や容積に応じてポイントが付くといったサービスを行っているところもあります。付与されたポイントは、連携しているスーパーマーケットの買い物に使えるケースが多く、家計を助けるものとなっています。このように色々な付加価値をつけるなどして、リサイクルに対する国民ひとりひとりの意識を高める工夫がされています。 紙製品を製造する際に必要となる木材をはじめとする資源を有効に活用するためには、リサイクル可能なものは積極的に循環させていく必要があります。実際ダンボールの90%以上は、使用済みのダンボールから作られています。リサイクルをしっかりと行うことは、限りある資源を大切に使い、地球環境を保護することにつながります。可燃ごみと資源ごみの違いを理解して、適切な処分を行うだけでも環境保護に貢献していると言えます。ダンボール回収のシステムを積極的に利用して、リサイクルを意識するようにしましょう。